つらつらガチデッキvol.1 〜とこしえダムド〜
この記事を親愛なるしとろんさんに捧げます。
はじめに
4/17に行われた嵐名古屋CSにて、私が持ち込み優勝を収めたデッキについて今回は語っていこうと思う。
私自身足繁くCSに足を運ぶようなプレイヤーではなく、交友関係においてもそのような友人はいないため戦績に関してはこの大会のみとなるが参考にしていただければ幸いである。
デッキリスト
《フェアリー・ライフ》、《フェアリー・Re:ライフ》各×4
王来篇発売前の環境では2コスブーストを削ってメタクリに割く構築もしばしば見掛けられたが私は初動7枚以下アレルギーなので8投
《天災デドダム》、《ウマキン☆プロジェクト》各×4
このアーキタイプのエンジン。ウマキンは3投の構築も見かけるが私はリソースコマンドが合計7枚以下になると蕁麻疹が出るため最大枚数投入。真面目な話をすると、終盤も終盤、山切れの心配が起きる時までは何回でも出したいカード群であるため4投推奨となる。
《虹速 ザ・ヴェルデ》、《奇天烈シャッフ》、《無修羅デジルムカデ》各×3
4投したいけど削るならここだろうという枠。
何がなんでも最速で投げなくては勝てないという明確な対面は多くない、しかし仮想敵として私が見据えていたヴァイカー対面をイージーなものにするためにも1戦で確実に1〜2回は使用したいため3投。
《絶望と反魂と滅殺の決断》×2
断腸の思いで2投。ボード処理、デドダムやヴェルデを釣ってのリソース確保、ハンデスと小回りが効き、心情として3枚入れたいカードだが前述のカード群と比べると優先度は若干落ちる印象。
それでもやはり0〜1枚という採用は厳しいと感じる。
※追記 とこしえ採用デッキが増加してきた場合は3投以上推奨。このカードを撃つ回数で立ち回りの難易度に大きく影響する。
輝羅採用のラッカ鬼羅Star.増加、ドラグナーやオーラの減少に伴ってとこしえと1枚入れ替えが無難かと思われる。
《生命と大地と轟破の決断》、《禁断機関 VV-8》各×1
説明不要のパワカ。ダムドに許された数少ない理不尽。
《轟く革命 レッドギラゾーン》×3
2枚では少ないし4枚だと多いので3枚。
《SSS級天災 デッドダムド》×4
色基盤として使うことで3ターン目にリソースコマンドを置くことに貢献できる、見える枚数で試合展開を左右する、擬似パンプアップのような形で使うことで除去を躱すなど役割が多いため4投。
《とこしえの超人》×4
今回の主役。
GR、超次元をターンやコストを問わず封殺出来るため、ブレストドラグナーを始めとするダムドというアーキが苦手な「真っ当にデュエル・マスターズをさせる気がないデッキ」を1枚で否定できるイカれカード。メタクリの範疇を超えたパワーを感じる。
1コストという最軽量メタクリであるためデドダムを出したついでや、2→4→6と動いた際にパーフェクトサイクルやムカデの横に添えられる点もこのデッキと相性がいい。
Reライフと合わせて受け8枚と言い張れるのも高評価。
【オカルトアンダケイン】や【バーンメア】などに複数回投げる必要があり、【ブレストドラグナー】や【ドロマーオーラ】など置くだけで否定できる対面が多いため4投。逆にこれらの対面が環境から減少した場合は採用枚数を減らすよう推奨する。
GRゾーンに関してはメジャーな火力ラインとなる6000を超える意識。
イイネⅣに関してだけは他のカードでもいいと思う。
環境対面
以下に示す有利不利に関しては私の主観100%なため話半分で聞いてほしい。
【オカルトアンダケイン】5割
先手後手問わずとこしえを早期に、2枚おけるかにかかっている対面。墓地の儀で除去されないとはいえオブザの着地を許したが最後、そこから好き勝手されてしまうため1体だけでは心許ない。
とこしえで復活の儀を、ダムドのマナ送りやバウンスで破壊の儀を、相手のハンドを見て適宜シールドを割ることで手札の儀を躱しながら組み立てる意識をすることになる。
調整段階ではとこしえ対策を見越してオブザを増量したオカルトと回したが、その結果が5割以上という印象だったため
メタクリ除去カードを増量しているオカルト→5割ちょい
従来の型→微有利以上
という印象。
【ヴァイカー系統】有利
ボードを取ることに長けるこのデッキはヴァイカー相手にはめっぽう強い。
とこしえ、ムカデの刺さりもよく、4cヴァイカー相手ならトリガーすらケアできる。
リソースを稼ぎながら隙を見てとこしえ、ムカデを立てれば盤石。ボードを捌けていればヴァイカー側がムカデとこしえを退かす手段はネイチャーのパンプくらいしかない。
4cヴァイカーはダムドを採用しているため多少ボードの取り合いになるがメタクリの刺さり具合とヴェルデの有無でマウントを取りやすい。
総じて相手取りやすい対面と言える。
【ドロマーオーラ】有利
とこしえが先か御嶺が先かという対面。
既存の型であれば本当にとこしえ1枚で相手を否定できる。
御嶺が立ってしまったらダイヤモンドソードケアのためシャッフの宣言はまず3。2体目を出したり、レッドギラを絡めたら追加で4を宣言するのが無難。
【ブレストドラグナー】有利
既存の型であれば(ry
ドロマーオーラと違い、相手が3マナためるまでにとこしえを置けばいいためさらにイージーウィンが狙える。
とこしえを出したあとは早めにシャッフを出してCho絶ケアの4宣言を行いたい。
※追記【5c系】可変
本来有利であろう対面だが新弾環境以降は油断ならない。とこしえとドルファディロムが同時に立つとパーフェクトサイクル使用不可+手札以外からの侵略不可と処理に手間を取る上に、本記事の構築はシャッフ3、ダークネス2と有効カードの採用枚数を減らしてしまっている。
シャッフの宣言漏れ、ボードの処理漏らしが命取りとなる。蒼龍はとこしえでケアできる点は覚えておいて損はない。
ボードに多色コマンドを維持することや手札リソースの確保に努める必要がある。
ちなみにとこしえ、ドルファ入りに+して大量ドローソースを交えた型に調整段階では唯一勝ち越せなかった。
【バーンメア系】微不利
とこしえの刺さり自体はいいが灰ヒバーンメアの動きには1体置くだけでは無力なため、ムカデと合わせるか2体立てることを目標に動く必要がある。
バーンメア側はグレープダールでもとこしえを一方的に除去できてしまうほか、旅路型の場合はスロットンの呪文側である7777777、ジョラゴンjoeなどでも除去可能なため複数回とこしえを使用する必要がある。
デドダムやウマキンで見えた時はレッドギラなどより優先してピックするプレイが必要な場面も多々あるため慣れが必要な対面。
【ドギラゴン剣系統】微不利
GS8枚体制とはいえ3ターン目に走られるとかなり厳しい。ブラックサイコを不採用にしているためバックしたドルガンを処理しづらいためターンが返ってきても油断はできない。
赤黒対面ならとこしえの刺さりはいいが赤青の場合はノヴァくらいにしか効かないと思った方が良い。
丁寧にリソース差をつけて、どれだけムカデを維持できるかの勝負。
【覇道系統】不利
これに関してはエアプなので申し訳ないが多分不利。
フレア覇道で簡単にメタクリが処理されてしまう上にそもそもとこしえは刺さりが悪い。
ハンデスの枚数も減らしているためキツそうだなあという印象が否めない。
結局速度のあるデッキには一定の不利要素を覚悟する必要がある。
あとがき
質問、意見はコメント欄かTwitterで触れていただければ可能な範囲でお答えしようと思う。
noteでお金を取るような内容でもないし半分は私の趣味で書いているため、ある程度知識がある前提での語りになっているのはご容赦いただきたい。
クソデカ自分語り
最後の最後にこのデッキを握るにあたってのプロセスについて触れておこうと思う。
生粋のダムド好きな私はどうしても自分でデドダムが欲しかった。
CS受付画面に張り付く日々、ようやく受付が通ったのが4/9だったと思う。
その翌夜、友人のしとろんさん、こーたとモンハンライズをしながらゾンビパルテノンで出場しようかなんて話したところ、「ボルのダムド立ち位置悪くないと思うよ」なんて声をいただいたのがきっかけだった。
確かにこの時期はヴァイカー覇道だの4cヴァイカーだのが出現し始め、オカルトが数を減らしていた。真っ当にデュエル・マスターズをさせてくれないデッキにはことごとく勝てないダムドだが、純粋なデュエル・マスターズの上でならダムドは最強に近い。ヴァイカーが多くてオカルトが少ないなら確かにアリだと考え、私はダムドを持ち込むことに決めた。
CS当日は新弾発売日、何か新しい試みは出来ないものかと思った私が真っ先に思いついたのが《とこしえの超人》だった。
GS入りで緑のメタクリ、事前評価もまあまあ高い。私でなくとも1度はダムドへの採用を検討するだろう。
デッキチューンに関してはしとろん先生に全幅の信頼を置いている私は取り敢えず彼に相談してみた。
これ以前にそこそこ議論が交わされたのち、取り敢えずとこしえは3投、で回してみようということに。
CS出場経験は片手で数える程度しかなく、それに向けて本気で調整したこともなかった私だが、しとろん先生のご好意で後日ガッツリ調整してみることに。
その結果、
正直無理寄りだと思っていたオカルトとは除去を増量されていても互角以上にやりあえる。
わざわざシナプスキューブを買ってきてくれたのに鼻ほじっててもブレスト対面は勝てる。
ドロマーオーラも先に御嶺出すしかないくらいには余裕で勝てる。
という期待以上の結果に。
ハンデスを減らしたことで危険視していたゾンビパルテノンも前日にお亡くなりになっていたため、かなりの手応えを感じていた。
名駅周辺の店舗大会ではゾンパルか4cヴァイカーかという分布だったためCSもヴァイカー多め、発売当日までは安易にドラグナーを持ち込む人もそこそこいるだろうと予想した私は「とこしえは4枚必要」という結論に至る。
しかし、ダムドは案外自由枠というものが少ない。4枚目の枠を空ける答えは結局前日まで出なかった。
悩みに悩んで友人のダイさんとフリプしながら抜いたカードは
《復讐 ブラックサイコ》
ウルトラ強い殿堂カードだ。
殿堂カードが引けなくて負けた試合は負けるべくして負けた試合だというのが私のロジックである。このカードが絶対的に必要な場面はチェンジして手札に帰っていったドルガンを死ぬ気でブチ落とさなければならない瞬間くらいだろう。
私は断腸の思いでスリーブを入れ替えた。
発破をかけてくれるしとろん先生。
迎えた当日、結果は
圧勝である。
決勝のお相手も予選全勝だったためヴァイカーが強い環境である読みはどうやら当たっていた。
ゾンパルが死に、デッキ選択を迷っていたプレイヤーが多かったのかやはりヴァイカーが多く、ドラグナーも一定数いたため読みどおりとこしえの刺さりは抜群に良かった。
ラッカ鬼羅Star.以外には全試合活躍してくれる大金星である。
正直新環境1周目、なんなら発売初日だったから刺さっただけかもしれない。
簡単に対策されてしまうタイプな気はしているが環境が合っていればべらぼうに強いデッキに仕上がっているとは思う。
ぜひ手に取ってみて欲しい。
出来ればちょこちょこ更新しているクソデッキブログも読んで欲しい。
ではまた次回!