つらつらクソデッキvol.11 〜胡乱な天門〜
邂逅
王来篇第3弾「禁断龍VS禁断竜」が発売してから1週間、私にはかねてから挑戦したいデッキがあった。
それはいわゆる
【5C天門】である。
今回の3弾で収録された
こいつを触っておこうという気持ちと
以前Twitterで見かけたこのデッキがあまりにもあんまりだった(デドダム入ってるのに赤白だけのカードが12枚も入ってたりした)ので自分で作るならどうするかを考えてみた次第である。
クソデッキ、同調開始
【5c天門】という響きだけ聞くとデュエプレでの躍進が名を馳せたこともあり、ともすればカツカレー的な「強い×強い=強い」のような雰囲気を感じる。しかし、実際に組んでみると大きな落とし穴がいくつか存在するのだ。まずはそこを洗っていこう。
1.天門と出力先の色がうんち
見出しの通りである。そもそもの天門が白単という単色埋めと色がシビアな5cの序盤に全く貢献しない上に、出力先もリソースに直結しない色の《真邪連結バウ・M・ロマイオン》あたりを取りがちであるため、《天災デドダム》のキャストに貢献しない虚しさがある。
2.手札リソースがうんち
イメージと手なりで5c天門を組んでみるとわかるのだがこのデッキ、《T・T・T》などのドローソースを採用できない都合ハンドがない。ハンドがない天門というのはほうれん草のないポパイ、顔の濡れたアンパンマン、ワンピース休載のジャンプである。
手打ちも出来ないし守備もおぼつかないプレイヤーなど相手からすれば当然何も怖くない。
もう少しボロクソに言うつもりだったのだが文句の大部分は色の話だったので取り敢えず上記2つを改善していくことにする。
1つ目は極力3色の光入りブロッカーを入れていくことで解決しよう。
新弾の《戦霊混成 ウルボランス》を筆頭に《砕慄接続 グレイトフル・ベン》、《霊宝 ヒャクメ-4》を入れて色のバランスを取っていく。
ここにロマイオンを少数合わせるとディスペクター3体を天門でキャストするとき
- ランス+ベン→マナ送りの増量
- ベン+ロマイオン→必要な呪文だけ拾ってブースト
- ロマイオン+ランス→要らない呪文を拾ってドローに変えるorランスで捨てた呪文をロマイオンで拾ってロスカット
といったように微妙にシナジーを生んで面白い。
2つ目に関しては新弾で打って付けのドローソースが追加された
…と思ったのだが、以下のようにサンプルレシピを組んだところ
天門もロストソウルも魔天も下に送ってしまって手札増えにくい+パーツ落ちてもどかしいスーパージレンマになってしまった。
そこで白羽の矢が立ったのが
《アクアン・メルカトール》である。
- 不足しがちな青単色
- ハズレは触りやすい墓地に行ってくれる
- 天門前のmax4ドロー
と概ね必要な要件は満たしている。
…いつかの【5cバスター】のような立ち上がりだが。
クソデッキ、爆誕
そうして完成したのがこちらのデッキだ。
メインデッキ
- 《フェアリー・Re:ライフ》×4
- 《天災 デドダム》×4
- 《アクアン・メルカトール》×4
- 《ドンドン火噴くナウ》×4
- 《魔天降臨》×1
- 《霊宝 ヒャクメ-4》×3
- 《ヘブンズ・ゲート》×4
- 《Disアイ・チョイス 》×2
- 《闘争類拳嘩目 ステゴロ・カイザー/お清めシャラップ》×2
- 《怒流牙 サイゾウミスト》×2
- 《残虐覇王デスカール/ロスト・ソウル》×2
- 《砕慄接続 グレイトフル・ベン》×3
- 《戦霊混成 ウルボランス》×3
- 《真邪連結バウ・M・ロマイオン》×2
- 《黒智縫合 レディオブ・ローゼルド》×1
クソデッキ、解説
メルカトールを採用した都合赤が少なくなってしまったこと、3→6と動いてもすぐ天門が撃てるわけではないことを考慮して《フェアリー・ミラクル》ではなくRe:ライフを採用。
3Tマナブ4Tメルカトール5T天門が理想。
フィニッシュはロストソウル+魔天。
ローゼルドは1枠しか確保できなかったので単体性能高めで1投でもまあいいかなみたいなカードをピック。爆速で消える山を許してくれるのもグッド。
肝心のウルボランスはデカブツに呪文が付いてくるだけでお得だし相手ターンにサイゾウ投げると天門やロストソウルを能動的に放てたりなかなか悪くない。この際先にウルボランスを解決して手札からトリガー呪文を唱え、その後にサイゾウのcipを処理すると山札のトリガー濃度が濃くなってお得。
ロストソウルやヒャクメ増やしたいなーとか流石に赤9は火噴く手撃ちしづらくてやべぇなーとかそういやマナに落ちたロストソウル拾いにくいなーとか穴まみれクソデッキではあるがまあデッキと呼んでもいいかな…くらいの出来にはなった。
そもそも天門から出て1番強いロマイオンを減らしてる時点で色々と狂っているのである。
いかがだったろうか?
やっぱりコンセプト段階で怪しいためまともなデッキにするにはビルド力を要するこのデッキ、あなたも一度構築に挑戦してみるのもいいかもしれない。
ではまた次回。