つらつらクソデッキvol.14〜新世界秩序(陰謀論ではない)〜
クソデッキ、邂逅
2/19発売のパラレルマスターズはもう手に取られたことだろうか?
今回のexパックは過去や未来、果ては並行世界からのカードまで目白押しなだけはあり、一筋縄ではいかない新規カードばかりだ。
取り敢えずは"デッキ"を名乗れる物を出したい私が目をつけたのはこのカード
《新世界秩序》である。
Twitterで検索をかけると怪しいツイートしか引っかからないことでお馴染みのこのカードだが、Volzeos-Balamordを愛用してる身としては無視できない。
早速デッキを作っていこう。
クソデッキ、同調開始
特徴としては
・2枚一組のカード
・volzeosになかった組み合わせの3色2種セル
・相手のメタクリをどかしてから踏み倒す
・クソバカ重たいのに踏み倒せない
ということが挙げられる。
順に見ていくと
1つ目はデメリットだがVolzeos同様、マナにガンガン埋めていけば気にならない。
2つ目は水闇自然という腐るところのないセルの時点で使いやすそうだ。
3つ目は明確に《轟破天九十九語》他の差別点で《とこしえの超人》のような置換して出させないメタクリーチャーを先にどかすことが出来る。充分デッキを組む理由になる要素だ。
最後の4つ目は致命的な弱点で、このカードを使うとなるとバカ正直にマナを溜める正攻法が推奨されてしまう。
ただ、裏を返せばマナと墓地から山ほどドラゴンを踏み倒せるこのカードならマナを溜めるだけで勝てるデッキが作れるということではないだろうか?
幸い、時は令和。《天災デドダム》を始め《地龍神の魔陣》などインフラには困らない。
とにかくマナを溜めるなんていうバカでもできる行為をするだけで勝てるなら構築も苦労しないだろう。
というわけで出来上がったのがこちらだ。
…勝てない。
まずビートダウンに勝てない。本当に何も考えていないリストすぎて防御が疎かになっている。申し訳程度の《S・S・S》や重圧を背負わされた《怒流牙 サイゾウミスト》に涙を禁じ得ない。
次に《フェアリー・ミラクル》が決まらない。
大多色時代と化した王来篇を生きていると忘れがちだが、デッキというのはテキトーに3色カードを詰めていけば5色がいいバランスで入るわけではない。光、火文明が8枚は現代基準としてはいささか頼りない。
1つ目の問題点は素直に防御カードで解決を試みる。
Volzeosデッキと比べてデッキ内のセルの枚数がそもそも減っている点や、墓地にカード(主にドラゴン)を置くことに裏目が少ない点から《ドンドン火噴くナウ》は通常のビッグマナ同様採用に値する。
また、《イグゾースト・Ⅱ・フォー》は盤面のクリーチャーを停止させながら序盤に使ったマナブースト呪文を再利用できる点がグッド。
こういったデッキではあらゆる行動にマナブーストを絡めたいのでうってつけだ。
2つ目の問題は「そもそもミラクルを捨てる」ことにした。
マナカーブ的に6マナに到達することの恩恵は「オリジナルフィナーレを撃つタイミングでタップインを許容する」くらいであり(結構デカい気はする)、思い切って別のブーストにすることに。
白羽の矢が立ったのは
元殿堂カード、在りし日のビマナのお供、《セブンス・タワー》だ。
初動として使えば無論身体のないブロンズアームなわけでまあ弱々しいが《獅子王の遺跡》や《終末王秘伝 オリジナル・フィナーレ》といった2発目のブーストとの相性はすこぶる良い。
前述のイグゾーストを採用したおかげで3マナで撃つ"もったいなさ"が軽減されているのも良さそうだ。
クソデッキ、爆誕
というわけで改めて完成したデッキがこちらだ。
メインデッキ
- 《地龍神の魔陣》×2
- 《天災デドダム》×4
- 《セブンス・タワー》×4
- 《イグゾースト・Ⅱ・フォー》×2
- 《獅子王の遺跡》×4
- 《終末王秘伝 オリジナル・フィナーレ》×4
- 《ドンドン火噴くナウ》×4
- 《怒流牙 サイゾウミスト》×2
- 《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ》×2
- 《ニコル・ボーラス》×3
- 《地封龍 ギャイア》×2
- 《神龍連結 バラデスメタル》×1
- 《新世界王の創造》×3
- 《新世界王の破壊》×3
触れてない採用カードについて簡単に解説していこうと思う。
ラフルルラブ
獅子王の関係で多色調整のためクリスドと交換。新世界秩序は性質上ツインパクトドラゴンと相性が良く、ドロー+ブーストをしながらフィニッシュの準備に繋がって好感触。
最悪ハンドに残っていてもニコルからチェンジ出来るのがちょっとだけ嬉しい。
ニコル
近所で700円まで下がってたので流石に使いたいなーとなり採用。
色基盤として優秀、道中一旦こいつをぶん投げてハンデスしてから安全にブースト再開といった普通の5cみたいな役割でも強くていい感じ。
ドラゴンブロッカーが残った場合、どかしながらトドメをさせるのも○。
ギャイア
蓋。トリガークリーチャーケア。見ての通り。
バラデスメタル
通常、デュエリストというのはSAのバラデスメタルにぶん殴られるとフューチャーハンドを用いるまでもなく破壊される。
プロトタイプにいたVANは詰めで使うには過剰(ギャイアで止まらない防御クリーチャーがいない)上に無色なため、色の強いこいつを採用した。
フェアリーミラクルが抜けたので色に関しては割とどうでも良くなってしまったが、相手の盤面にグレイトフルベンのような耐性持ちドラゴンブロッカーがいた場合詰めやすくて楽なので重宝している。
いかがだっただろうか?
セルの枚数などの細かい部分はまだまだ調整の余地があるがひとまずの完成はこんな形である。
13マナという数値はやはり重く、流石はパラレルマスターズ産といった難儀さを抱えているこのカード。是非とも一度デッキを組んで欲しい。