その山は無限のクソで出来ていた

クソデッキビルダーの屍の山

つらつらガチデッキ Vol.2 〜Volzeos-Balamord〜

はじめに

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今回は12/19に行われた第67回NextPro大須店デュエマCS(オリジナル)で私が使用した【Volzeos-Balamord】について語っていく。

 

前半に構築について、後半に成り立ちについて語っていこうと思う。

 

デッキレシピ

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メイン

  • 《フェアリー・Re:ライフ》×4
  • 《地龍神の魔陣》×4
  • 《天災 デドダム》×4
  • 獅子王の遺跡》×4
  • 《奇天烈シャッフ》×4
  • 《禁時王秘伝エンドオブランド》×4
  • 《霊宝 ヒャクメ-4》×4
  • 《新世界王の権威》×4
  • 《新世界王の思想》×4
  • 《新世界王の闘気》×4

 

簡易解説

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キングセル3種×4

特定パーツだけ引けないとムカつくので4投。

《とこしえの超人》のいないオリジナル環境では優先してマナに埋めることができるため手札で嵩張ってもそうそう困らない。むしろマナ置きの思考をある程度サボらせてくれるのでフル投入で問題ないと思われる。

色とGSを増量できるのももちろん嬉しい上に、フィニッシュ時には2体並べることもザラであるため4投の恩恵は充分にある。

散々言われてるが思想にしか青がないことには注意。

 


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2コストブースト2種×8

バラモルドが立つとGSのバリューが大幅に上がるためこの2種類をピック。確定枠と見ていい。

エクストラEXライフやバラモルドのブーストの都合上山札は結構ギリギリになるため魔陣は《天災デドダム》よりも優先してプレイすることが多い。

2ターン目に撃つつもりなら青マナの確保に注意。意識的に青を多めに採用しているが1ターン目のマナ置きは慎重に行ったほうがいい。

 

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デドダム×4

墓地送りが動きに何一つ貢献しないため微妙にムカつくがパーツを手札とマナ、合わせて2枚揃えられるため採用。

《Disメイデン》、《妖精アジサイ-2》、《龍魂珠》辺りと選択になるがメイデンはカツキングの的になった場合のリスクリターンを、後者2種は2コストブーストを撃てなかった場合のもたつきを考慮して今回はデドダムを採用した。

詰め切れてない部分ではある。

 


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遺跡、ヒャクメ×4

踏ませて嬉しい2種。確定枠と見てもいいと思う。

2ブから獅子王は人類の夢なので4投。

現環境では赤単やRX系、鬼羅スターなど、バラモルドの早期着地が鍵になる対面も少なくないため大型ブーストはもちろん、ヒャクメも投入推奨。

先述の通り山が減りやすいので後半、獅子王は単色マナとして扱うほうが吉。

 


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シャッフ、円堂×4

青増量枠兼詰めの一手。

エンドオブランドはバラモルドの懸念点となる

・ボードに触れられない。

・トリガーをケアできない。

といった点を1枚で解決してくれるハイパーカード

アルカディアス・モモキング》を始め、《流星のガイアッシュ・カイザー》などのSA封じを処理することはもちろん、《スコーラー》や《青黒退化》の各種キーカードを機能停止できる。先攻でなければ間に合わないこともあるが、その場合はシャッフで1ターンもらうプレイで繋ぐと良い。

正直めちゃくちゃ噛み合ってるとは言い難く、調整枠となるシャッフだが

・青単

・環境の通りも悪くない

・フィニッシュ補助

・取りこぼしたボードを止める

と仕事自体は多く、救われた試合も少なくなかった。

 

簡易対面別解説

・青黒退化

2→4シャッフで時間稼ぎを狙う。

シャッフ宣言後、先置きしてデスマーチ等を出してきた場合はエンドオブランドを当てたい。先置きの際、墓地に追加の退化先がない場合は15宣言も1ターン貰えるので覚えておくとよい。

フィニッシュ時はエンドオブランドを噛ませないとクロックから負ける可能性があるので注意。

 

・5C

ボードを作られるとキツいのでシャッフで牽制しつつバラモルド着地を目指す。

ロストソウルを撃たれてもいいようにパーツはマナに逃すのが吉。

円堂+シャッフ宣言6などで詰めるのが理想。

 

・スコーラー

相手の4ターン目に合わせてシャッフを出し、5宣言が理想。

2体目を出して1.5宣言が出来るようになればかなり楽。

先攻をとっているなら魔陣はマナブーストではなく積極的にシャッフをガメるプレイングを取る。

1にも2にも兎に角シャッフ。

 

・グルメ墓地

バラモルドがGT、ダノス、ブラキオ誰も効かないためバレてなければかなり楽。

ウラギリダムスの敗北置換には注意。

 

・RX系

一刻も早くバラモルドの着地を目指す。

アルモモのタップインもガイアッシュもドルガン閃による早期GS剥がしもキツいため、バレると厳しいの典型。

ただその点を考えれば来月の新殿堂は追い風か。

カツキング+チェンジでリソースを稼がれると輪をかけて厳しいため、デドダムやシャッフは安易にキャストしないことを心がける。

VANが出るとその時点でゲームエンドなのでガイアッシュは出来るだけエンドオブランドで処理したい。

フィニッシュはバラモルド複数体で攻めたい。

 

・赤単我我我

受けが硬いように見えるこのデッキだが結構厳しい対面。盾から獅子王、ヒャクメが出ないと間に合わなかったりすることがしばしば。

最低限ワンパンGSで我我我を止めたい。

ただ、コスト帯がまとまりやすいのでここでもシャッフが仕事をしてくれる。

バラモルドが着地すれば実質勝ち。

 

・ラッカ鬼羅スター

可憐が面倒くさい以外は相手取りやすい。

この対面もいかに早くバラモルドを着地できるかが鍵。

ビート相手にはそんなもんである。

とにかくバラモルドのGS使用時1体タップが優秀。

ボードが並ぶと面倒なので打点を減らしてくれるシャッフがここでも活躍。

 

・ジョー星

 

無理。

 

早く来月になってくれ。

 

以上が簡単な解説となる。まだまだ開拓の余地があるアーキタイプだと思うので手に取ってみてはいかがだろうか。

 

轟破天自分語

《とこしえの超人》での成功体験から新弾のカードは早期に触り得だという知見を得た私が今回手にしたのは《Volzeos-Balamord》だった。

 

裁定が出る前に回してもなーという気持ちもありつつ回し始めたのがひと月前ほど。

 

最初はダムドのフィニッシャーにバラモルドを据えただけといった構築だったが、結構出せるもんだなーくらいの感想しかなかった。なんなら普通にダムド基盤の動きで勝ってしまうからやっぱダムド強えなーって印象で止まっていた。

 

転機は半年振りのCS(アドバンス)で2-3ボロ負けした翌週。競技シーンの楽しさを再確認した私はデドダム配布終了の知らせを受け、勢いで週末のオリジナルに参加表明した。

そんなおり、

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グルメ墓地に強いかもというだけでバラモルドの使用を思い立つ。

赤単、退化の3キル持ち二大巨頭がキツそうと一蹴された私は実際に回して考えることに。

 

結果

・赤単はやっぱキツい→踏ませて破産させるトリガーが必要

・エンドオブランドは強い

・シャッフも現環境では強い

・パルテノン無くても上記2枚でスコーラー相手なら勝てる

・エンドオブランドは強い

・パルテノン邪魔

・エンドオブランドは強い

 

少なくとも今週、新弾1発目に限れば間違いなく一蹴してしまうには惜しいと感じた。

赤単、退化>ジョー星といった母数になると感じた私はパルテノンを捨て、シャッフを増量し新顔のヒャクメを投入。

前日にバラモルドの動画を見ながらやっぱヒャクメ入れるよなーなどと安堵しながら当日を迎えた。

その結果は…

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2位である。

読み通りジョー星は少なく、当たった試合は案の定落としてしまっているが他の対面は危なげなく闘えた。(予習してきたグルメもスコーラーも当たらなかった…。)

決勝は3戦のうちにこのデッキのキツイところを把握されてしまった感じがあり、わからん殺しで拾える勝ちは多いのだろうと改めて学んだ。

 

いかがだっただろうか。

骨組みがアナカラー(なんならデドダムいなければ青緑みたいなもん)なので色事故とは無縁で回しやすいこのデッキ、是非試してみて欲しい。

 

それではまた。

次回は恐らく、つらクソの方で。