その山は無限のクソで出来ていた

クソデッキビルダーの屍の山

つらつらクソデッキ vol.8 〜無月の門 卍赫卍〜

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クソデッキ、邂逅

5/22に発売されたメモリアルパックは購入しただろうか?

漫画、アニメ、世代を問わずにデュエル・マスターズの歴史を振り返り、象徴的なシーンやカードを収録した軌跡を辿るパックである。

 

そんなこのパックでデュエマの歴史とは関係ないところで個人的に感慨深い収録カードが2枚あった。

 

 


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《無敵王剣 ギガハート/最強熱血 オウギンガ》と《Dの機関 オール・フォー・ワン》である。

 

私がデュエマに復帰して間もなく、とある動画サイトに投稿された架空デュエマ動画で使われていた(現在はネタがネタだったためかシリーズごと投稿者によって非公開にされてしまった)あまりにもロマンなコンボ

 

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【四刀龍覇】に使用されていたカードである。

あの海賊狩りすらなし得なかった四刀流の境地、フィールドに君臨するその姿はまさしく赫いドルスザク…

 

当時はドルボランなんかを投入して半ば強引に作られていたが今なら時代が追いついているかもしれない。

あまりにもヒロイックでオーバーキルなこのコンボ、今回は数年越しに実現させてみようと思う。

 

クソデッキ、同調開始

このデッキが為すべきことはシンプル。

  1. マナを伸ばす
  2. オールフォーワンを設置
  3. モルト王を出して四刀流!!

この3点だけである。

モルト王の火文明、オールフォーワンの水文明は確定し、マナを伸ばす都合自然文明を入れたシータカラーで構築するのが無難に感じる。

 

順に肉付けしていこう。

まずはマナブースト。コンボデッキかつ、モルト王を踏み倒さずに10マナで正規召喚する都合上、手札をできるだけ減らさずに継続ブーストできることが望ましい。

ここは古来より伝わる伝統的手法

 


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《フェアリーの火の子祭 》と登場以来モルトを支え続ける《ボルシャック・ドラゴン/決闘者・チャージャー》を使用することにした。メンデルでオールフォーワン捲れたら憤死しそうだったし。

 

 

次に明らかに浮いている水文明をどう補うか、という点を考えていくことにしよう。

モルト王のマナ武装達成のために極力火文明と水文明入りの多色カードを採用したいところだがこの問題はすぐに解決した。

 


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時はまさに大多色時代。十王篇からは楔3色プッシュの例に漏れず、シータカラーのカードが続々追加されている。

 

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決闘者チャージャーを入れる都合、《ボルシャック・サイバーエクス》も無理なく入る。

 


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仕上げに10マナ帯まで生き残るために防御カードを入れたら完成なんじゃないか???

 

というわけで出来上がったのがこちらのデッキだ!

 

クソデッキ、爆誕

【四刀龍覇】

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メインデッキ

《フェアリーの火の子祭》×4

《ボルシャック・ドラゴン/決闘者・チャージャー》×4

《Dの機関 オール・フォー・ワン》×4

《切札勝太&カツキング -熱血の物語-》×4

《熱血 バトクロス-1》×4

《ボルシャック・サイバーエクス》×4

《ボルシャック・ドギラゴン》×4

《龍の極限 ドギラゴールデン》×3

《蒼き団長 ドギラゴン剣》×1

《斬龍電融 オロチリュウセイ》×3

《二刀龍覇 グレンモルト「王」》×4

《禁断~封印されしX~/伝説の禁断 ドキンダムX》×1

 

超次元

《無敵王剣 ギガハート/最強熱血 オウギンガ》×1

《覇闘将龍剣 ガイオウバーン/勝利の覇闘 ガイラオウ》×1

《爆銀王剣 バトガイ刃斗/爆熱王DX バトガイ銀河》×1

《銀河大剣 ガイハート/熱血星龍 ガイギンガ》×1

《銀河剣 プロトハート/星龍解 ガイギンガ・ソウル》×1

《爆熱剣 バトライ刃/爆熱天守 バトライ閣/爆熱DX バトライ武神》×1

《熱血剣 グリージーホーン/熱血龍 リトルビッグホーン》×1

《無敵剣 プロト・ギガハート/最強龍 オウギンガ・ゼロ》×1

 

クソデッキ、簡単解説

突拍子もないテーマにしては丸く仕上がってる気がするこのデッキ。

上述の通り、基本的にはマナを伸ばしてカツキングでボードを取る。隙を見てオールフォーワンを設置して四刀龍覇でフィニッシュという動きをするだけのデッキだ。

すっかりお馴染みとなったドラグハートの天敵、《とこしえの超人》にはカツキング、エクス、バトクロス辺りで対処。

オロチリュウセイはボルドギで捲れると盾が増えて2面受けになるほか、オールフォーワンでバトクロスやチェンジしたエクスなんかから場に降臨し、トップを確認して相手にターンを渡す。つまり、ボルドギが成功するか否か知った状態で相手の攻撃を迎えられるのだ。これは精神的優位性が大きい。(?)

ボルドギに関する小テクとしてはカツキングがめくれた時、アタッククリーチャーをまずボルドギのcipで処理し、カツキングのどん水効果でボルドギ自身をバウンスするとバルチュリスを宣言されていても受けられる可能性が出てくる。

 

爆発力とボードアドバンテージに特化したロマンデッキ、是非試してみて欲しい。

 

ではまた次回。

つらつらガチデッキvol.1 〜とこしえダムド〜

 

 

 

この記事を親愛なるしとろんさんに捧げます。

 

 

はじめに

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 4/17に行われた嵐名古屋CSにて、私が持ち込み優勝を収めたデッキについて今回は語っていこうと思う。

私自身足繁くCSに足を運ぶようなプレイヤーではなく、交友関係においてもそのような友人はいないため戦績に関してはこの大会のみとなるが参考にしていただければ幸いである。

 

デッキリスト

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《フェアリー・ライフ》、《フェアリー・Re:ライフ》各×4


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王来篇発売前の環境では2コスブーストを削ってメタクリに割く構築もしばしば見掛けられたが私は初動7枚以下アレルギーなので8投

 

《天災デドダム》、《ウマキン☆プロジェクト》各×4


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このアーキタイプのエンジン。ウマキンは3投の構築も見かけるが私はリソースコマンドが合計7枚以下になると蕁麻疹が出るため最大枚数投入。真面目な話をすると、終盤も終盤、山切れの心配が起きる時までは何回でも出したいカード群であるため4投推奨となる。

 

《虹速 ザ・ヴェルデ》、《奇天烈シャッフ》、《無修羅デジルムカデ》各×3


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4投したいけど削るならここだろうという枠。

何がなんでも最速で投げなくては勝てないという明確な対面は多くない、しかし仮想敵として私が見据えていたヴァイカー対面をイージーなものにするためにも1戦で確実に1〜2回は使用したいため3投。

 

《絶望と反魂と滅殺の決断》×2

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断腸の思いで2投。ボード処理、デドダムやヴェルデを釣ってのリソース確保、ハンデスと小回りが効き、心情として3枚入れたいカードだが前述のカード群と比べると優先度は若干落ちる印象。

それでもやはり0〜1枚という採用は厳しいと感じる。

 

※追記 とこしえ採用デッキが増加してきた場合は3投以上推奨。このカードを撃つ回数で立ち回りの難易度に大きく影響する。

輝羅採用のラッカ鬼羅Star.増加、ドラグナーやオーラの減少に伴ってとこしえと1枚入れ替えが無難かと思われる。

 

《生命と大地と轟破の決断》、《禁断機関 VV-8》各×1

 


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説明不要のパワカ。ダムドに許された数少ない理不尽。

 

《轟く革命 レッドギラゾーン》×3

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2枚では少ないし4枚だと多いので3枚。

 

《SSS級天災 デッドダムド》×4

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色基盤として使うことで3ターン目にリソースコマンドを置くことに貢献できる、見える枚数で試合展開を左右する、擬似パンプアップのような形で使うことで除去を躱すなど役割が多いため4投。

 

《とこしえの超人》×4

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今回の主役。

GR、超次元をターンやコストを問わず封殺出来るため、ブレストドラグナーを始めとするダムドというアーキが苦手な「真っ当にデュエル・マスターズをさせる気がないデッキ」を1枚で否定できるイカれカード。メタクリの範疇を超えたパワーを感じる。

1コストという最軽量メタクリであるためデドダムを出したついでや、2→4→6と動いた際にパーフェクトサイクルやムカデの横に添えられる点もこのデッキと相性がいい。

Reライフと合わせて受け8枚と言い張れるのも高評価。

【オカルトアンダケイン】や【バーンメア】などに複数回投げる必要があり、【ブレストドラグナー】や【ドロマーオーラ】など置くだけで否定できる対面が多いため4投。逆にこれらの対面が環境から減少した場合は採用枚数を減らすよう推奨する。

 


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GRゾーンに関してはメジャーな火力ラインとなる6000を超える意識。

イイネⅣに関してだけは他のカードでもいいと思う。

 

 

環境対面

以下に示す有利不利に関しては私の主観100%なため話半分で聞いてほしい。

 

 

【オカルトアンダケイン】5割

先手後手問わずとこしえを早期に、2枚おけるかにかかっている対面。墓地の儀で除去されないとはいえオブザの着地を許したが最後、そこから好き勝手されてしまうため1体だけでは心許ない。

とこしえで復活の儀を、ダムドのマナ送りやバウンスで破壊の儀を、相手のハンドを見て適宜シールドを割ることで手札の儀を躱しながら組み立てる意識をすることになる。

調整段階ではとこしえ対策を見越してオブザを増量したオカルトと回したが、その結果が5割以上という印象だったため

メタクリ除去カードを増量しているオカルト→5割ちょい

従来の型→微有利以上

という印象。

 

【ヴァイカー系統】有利

ボードを取ることに長けるこのデッキはヴァイカー相手にはめっぽう強い。

とこしえ、ムカデの刺さりもよく、4cヴァイカー相手ならトリガーすらケアできる。

リソースを稼ぎながら隙を見てとこしえ、ムカデを立てれば盤石。ボードを捌けていればヴァイカー側がムカデとこしえを退かす手段はネイチャーのパンプくらいしかない。

4cヴァイカーはダムドを採用しているため多少ボードの取り合いになるがメタクリの刺さり具合とヴェルデの有無でマウントを取りやすい。

総じて相手取りやすい対面と言える。

 

【ドロマーオーラ】有利

とこしえが先か御嶺が先かという対面。

既存の型であれば本当にとこしえ1枚で相手を否定できる。

御嶺が立ってしまったらダイヤモンドソードケアのためシャッフの宣言はまず3。2体目を出したり、レッドギラを絡めたら追加で4を宣言するのが無難。

 

【ブレストドラグナー】有利

既存の型であれば(ry

ドロマーオーラと違い、相手が3マナためるまでにとこしえを置けばいいためさらにイージーウィンが狙える。

とこしえを出したあとは早めにシャッフを出してCho絶ケアの4宣言を行いたい。

 

※追記【5c系】可変

本来有利であろう対面だが新弾環境以降は油断ならない。とこしえとドルファディロムが同時に立つとパーフェクトサイクル使用不可+手札以外からの侵略不可と処理に手間を取る上に、本記事の構築はシャッフ3、ダークネス2と有効カードの採用枚数を減らしてしまっている。

シャッフの宣言漏れ、ボードの処理漏らしが命取りとなる。蒼龍はとこしえでケアできる点は覚えておいて損はない。

ボードに多色コマンドを維持することや手札リソースの確保に努める必要がある。

ちなみにとこしえ、ドルファ入りに+して大量ドローソースを交えた型に調整段階では唯一勝ち越せなかった。

 

【バーンメア系】微不利

とこしえの刺さり自体はいいが灰ヒバーンメアの動きには1体置くだけでは無力なため、ムカデと合わせるか2体立てることを目標に動く必要がある。

バーンメア側はグレープダールでもとこしえを一方的に除去できてしまうほか、旅路型の場合はスロットンの呪文側である7777777、ジョラゴンjoeなどでも除去可能なため複数回とこしえを使用する必要がある。

デドダムやウマキンで見えた時はレッドギラなどより優先してピックするプレイが必要な場面も多々あるため慣れが必要な対面。

 

【ドギラゴン剣系統】微不利

GS8枚体制とはいえ3ターン目に走られるとかなり厳しい。ブラックサイコを不採用にしているためバックしたドルガンを処理しづらいためターンが返ってきても油断はできない。

赤黒対面ならとこしえの刺さりはいいが赤青の場合はノヴァくらいにしか効かないと思った方が良い。

丁寧にリソース差をつけて、どれだけムカデを維持できるかの勝負。

 

【覇道系統】不利

これに関してはエアプなので申し訳ないが多分不利。

フレア覇道で簡単にメタクリが処理されてしまう上にそもそもとこしえは刺さりが悪い。

ハンデスの枚数も減らしているためキツそうだなあという印象が否めない。

結局速度のあるデッキには一定の不利要素を覚悟する必要がある。

 

あとがき

質問、意見はコメント欄かTwitterで触れていただければ可能な範囲でお答えしようと思う。

noteでお金を取るような内容でもないし半分は私の趣味で書いているため、ある程度知識がある前提での語りになっているのはご容赦いただきたい。

 

クソデカ自分語り

最後の最後にこのデッキを握るにあたってのプロセスについて触れておこうと思う。

 

生粋のダムド好きな私はどうしても自分でデドダムが欲しかった。

CS受付画面に張り付く日々、ようやく受付が通ったのが4/9だったと思う。

その翌夜、友人のしとろんさん、こーたとモンハンライズをしながらゾンビパルテノンで出場しようかなんて話したところ、「ボルのダムド立ち位置悪くないと思うよ」なんて声をいただいたのがきっかけだった。

確かにこの時期はヴァイカー覇道だの4cヴァイカーだのが出現し始め、オカルトが数を減らしていた。真っ当にデュエル・マスターズをさせてくれないデッキにはことごとく勝てないダムドだが、純粋なデュエル・マスターズの上でならダムドは最強に近い。ヴァイカーが多くてオカルトが少ないなら確かにアリだと考え、私はダムドを持ち込むことに決めた。

CS当日は新弾発売日、何か新しい試みは出来ないものかと思った私が真っ先に思いついたのが《とこしえの超人》だった。

 

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GS入りで緑のメタクリ、事前評価もまあまあ高い。私でなくとも1度はダムドへの採用を検討するだろう。

デッキチューンに関してはしとろん先生に全幅の信頼を置いている私は取り敢えず彼に相談してみた。

 

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これ以前にそこそこ議論が交わされたのち、取り敢えずとこしえは3投、で回してみようということに。

CS出場経験は片手で数える程度しかなく、それに向けて本気で調整したこともなかった私だが、しとろん先生のご好意で後日ガッツリ調整してみることに。

 

その結果、

 

正直無理寄りだと思っていたオカルトとは除去を増量されていても互角以上にやりあえる。

わざわざシナプスキューブを買ってきてくれたのに鼻ほじっててもブレスト対面は勝てる。

ドロマーオーラも先に御嶺出すしかないくらいには余裕で勝てる。

という期待以上の結果に。

ハンデスを減らしたことで危険視していたゾンビパルテノンも前日にお亡くなりになっていたため、かなりの手応えを感じていた。

 

名駅周辺の店舗大会ではゾンパルか4cヴァイカーかという分布だったためCSもヴァイカー多め、発売当日までは安易にドラグナーを持ち込む人もそこそこいるだろうと予想した私は「とこしえは4枚必要」という結論に至る。

しかし、ダムドは案外自由枠というものが少ない。4枚目の枠を空ける答えは結局前日まで出なかった。

 

悩みに悩んで友人のダイさんとフリプしながら抜いたカードは

 

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《復讐 ブラックサイコ》

ウルトラ強い殿堂カードだ。

殿堂カードが引けなくて負けた試合は負けるべくして負けた試合だというのが私のロジックである。このカードが絶対的に必要な場面はチェンジして手札に帰っていったドルガンを死ぬ気でブチ落とさなければならない瞬間くらいだろう。

私は断腸の思いでスリーブを入れ替えた。

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発破をかけてくれるしとろん先生。

 

迎えた当日、結果は

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圧勝である。

決勝のお相手も予選全勝だったためヴァイカーが強い環境である読みはどうやら当たっていた。

ゾンパルが死に、デッキ選択を迷っていたプレイヤーが多かったのかやはりヴァイカーが多く、ドラグナーも一定数いたため読みどおりとこしえの刺さりは抜群に良かった。

ラッカ鬼羅Star.以外には全試合活躍してくれる大金星である。

正直新環境1周目、なんなら発売初日だったから刺さっただけかもしれない。

簡単に対策されてしまうタイプな気はしているが環境が合っていればべらぼうに強いデッキに仕上がっているとは思う。

ぜひ手に取ってみて欲しい。

出来ればちょこちょこ更新しているクソデッキブログも読んで欲しい。

 

ではまた次回!

 

つらつらクソデッキ vol.7 〜アヘ顔ダブルガイハート〜

クソデッキ、邂逅

人が新たにデッキを作るのはどんな時だろうか。

使いたいカードがあるとき、新しいコンボを思いついたとき、宇宙の果てに辿り着きたいとき…

いつだってそれは何かしらの欲求を満たすためであり、己が快楽のために作られるものなのだ。

 

つまり、今回のテーマはズバリ"快楽"

ではどのようなシチュエーションなら気持ち良くなれるだろうか。答えは簡単

 

いっぱい出して勝利という名の絶頂に達した時だ

 

それを叶えてくれそうなカードが十王篇にはあった。

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そう、《爆龍皇 ダイナボルト》だ。

早速このカードを使って気持ち良くなっていこう。

 

クソデッキ、同調開始

このデッキに着手したのは2020年の夏、まさに十王編第2段が発売した直後だった。(今月は新弾が出ないためネタがないのだ)

当時ダイナボルトの就職先としては【4cバーンメア】みたいな構築が結果を残していたと記憶しているが、私はこのデッキにあまり魅力を感じていなかった。それは

  • 【シータバーンメア】に無理やり1色追加してるため出力が安定しない
  • 《ドラゴンズ・サイン》に対応したカードがダイナボルトのみ、入れてもサッヴァークが2枚程度で合計6枚ほど
  • バーンメア対応のGRを持ってなかった

という3点の理由からである。

 

特に《ドラゴンズ・サイン》問題は私にとって致命的だった。このカードは単体で完結しないため呼び出し先が少ないとそれだけで腐りがちな札となり、トリガーとしての信頼度も低い。ダイナボルト以外の呼び出し先が7コストであることも気がかりだ。6コスト以下であればダイナボルトで出せるもののサッヴァークとなると下手したらダイナボルトより優先する場面が多く感じた。これではダイナボルトを使いたいという私の欲求は満たされない。

 

「6コスト以下」の「光のドラゴン」で「踏み倒して出す価値がある」そんなオリカレベルのカードを探す毎日だった。初不では足りない、ウルはドラゴンではない…

 

そんな夏のある日

 

普通な私の日常に 突然訪れた 奇跡…

 

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「クロニクル最終決戦デッキ 龍魂紅蓮譚」の発売である。

《最終龍覇 ロージア》、このカードは考えうる全てを満たしていた。

「6コスト」の「光のドラゴン」な上にこのカードは《銀河大剣 ガイハート》を装備できる。

そう、ロージア2体でWピース✌️✌️

 

アヘ顔ダブルガイハート 

の完成である。

 

フィニッシャーが決まった今、あとはデッキの肉付けをしていくだけだ。

ダイナボルトの出力先がロージア4枚では心許ないため、まずはもう1種類足すところから始めたがここはスムーズに決まった。

 


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《龍装艦 チェンジザ》6コスト以下の括りであればこれ以上ないバリューを誇るカードである。ドラサイとの相性の良さに加え《「お前の相手はオレだ、ザ=デッドマン!」》を撃つことで文字通り5枚目のロージアと化けるフィニッシャー性能もある。

マジボンバーの性質上手札を抱えられる方が出力も上がるため水文明を加えるチョイスは必然だった。

 

残る課題はドラサイまでの5ターンを赤青白のカラーリングでどう持ち堪えるかという点にあった。

 


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最初に浮かんだのは3コストチャージャー8投による1ターン早く出す方法。しかしこれらはダイナボルトを下に送ってしまう危険性を孕んでいた。それでは気持ち良くない。

 


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選ばれたのはメタクリでした。

《奇石 ミクセル》は言わずもがな、《その子供、可憐につき》はマナ基盤としても優秀でドラグナー黎明期の当時、かなり信頼のおけるメタ効果だった。チェンジザやガイハートが外れたロージアをSAにできる点も見逃せない。

 

そうして出来上がったのがこちらのデッキだ。

 

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《閃勇!ボンバーMAX》は受けとしても良し、手打ちして手札補充にしても良しのクソ便利カードなため採用。ここでもチェンジザとの相性が光る。《「蒼刀の輝将」》も同様にメタクリ設置後のドローソースとしての採用。可憐がいればダイナボルトから出しても悪くない性能なのも良かった。

ドラサイを引かなければまあまあうんちなこのデッキだが非公認くらいなら勝ち抜けるそこそこな良デッキとして一旦の完成を見ることができたのだった。

 

クソデッキ、その後

月日は流れ、2020年11月21日。このデッキに転機が訪れた。

 


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「レジェンドスーパーデッキ 蒼龍革命」の発売である。

《チャラ・ルピア》は喉から手が出るほど欲しかった5枚目のドラサイであり、チェンジザから4ターンキルを可能にするスーパーカード、《ボルシャック・サイバーエクス》は説明不要のパワーカードだ。

 

これらを組み込んで新たに作り上げたのがこちらのデッキである。

 

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いかがだっただろうか?

フリーで遊ぶ分にはかなり楽しい出来栄えとなっているため程よいデッキをお求めならばオススメである。

 

ではまた次回。

つらつらクソデッキ vol.6 〜ウマいデッキ〜

今回は最初からデッキリストを出していく。

 

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なんか変な【バーンメア】だなぁと思った人は取り敢えず私の話を聞いてほしい。

 

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この人はトレーナーさんだ。

キリフダッシュ5というちょっと軽い性格だがマッハファイター持ちだし確かな審美眼と的確な指示で育てたウマを連れてくる。

 

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「最速の機能美」を思わせるウマ。

相手が召喚してくれないと出て来られない儚さと脆さこそあるがその走りはデッキトップに控える者を魅了し、惹きつけるのだ。

 

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そんなサイレンスなシルバーさんに惹きつけられたのがこのデッキの主人公、スペシャルなシルバー。

トレーナーさんの「お前たちがレースに出て、戦闘争いをしているところが見たい!!」という激励を受け奮起する。

 


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確かな才能と実力を兼ね備えているが走り出すと自分のシールドを割ったりと破天荒さも目立つホイルがゴールドな不沈監とそのおじいさん。

 


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どう見ても果実酒だけどアルコールだから蒸留酒、そしてそのライバルの灰になるほどスカーレット

 

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今ここに、星の名を冠するチームが完成した!!

 

そう、このデッキの名は

 

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🐎🐎🐎ドラ息子 シルバーダービー🐎🐎🐎

 

 

…正直ネタ枠抜いてもうちょい練れば普通に強そうなデッキになりそう。

 

サイレンスさんもゾンビループとかには投げられそうだし。

 

 

 

ではまた次回!!

 

つらつらクソデッキ vol.5 〜だってお祭り終わらない〜

邂逅

デュエル・マスターズTCG 弩闘×十王超ファイナルウォーズ!!!』、2/21に発売されたこの最新パックで一際私の目を引くサイクルがあった。

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『伝説』サイクルである。

多色カードでありながら自前でアンタップでマナゾーンに置くことのできるこの効果はmtgから土地カードのシステムを拝借してきたかのようなまさに温故知新といったところ。

今までのDMにはおそらく存在していなかった「マナに置くためのカード」という概念である。

さながらDMの「シャドウランド」とも呼ぶべきこのサイクルを使って今回はデッキを組んでいこうと思う。

 

クソデッキ、同調開始

 

このサイクルが起こした革命については既に先人がコロコロオンラインなんかで触れているわけだが私が最も着目したのはこのカード。

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《虹色妖精ポミリン》、上も下も多色比率の高いデッキのサポートのために生まれたかのようなこのツインパクトカードを伝説サイクルを使えば《友情の誓い》を使うより遥かに現実的に1ターン目に出すことが可能になったのだ。

ポミリンは手札にある間は多色カードであるため伝説サイクルとポミリンさえ手札にあれば再現できるのも嬉しい。

 

これらのカードを使うことで多色カードを存分にマナに置けるようになったわけだがそうすると何が起きるのか。

無論多色カードまみれのデッキを作れることになる。

多色カードは全体的にカードパワーが高く、テキトーに詰め込んでも何だかデッキになりそうな雰囲気はあるが今回はせっかくなので伝説サイクルと同弾のこのカード

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《マグヌマ・ダンベガルー》を使っていこうと思う。

公式Twitterのリプ欄に否定的なリプが多いこのカード。テキスト欄に書いてあることは状況によってメチャ引けるというだけであり、5コストの中量級である以上、クリーチャーである点を加味しても4枚以上は引きたいところだと考えると確かにしょっぱい。

しかし、多色だらけのデッキを組めば5マナ帯で出しても5枚引くことは雑作もない。2、3ターン目にマナブーストを咬ませば6〜7枚引くことだってできる。

 

だが、大量のドローができてもそれだけでターンを返してしまってはただ気持ちよくなってるだけでその間に死んでしまう。即座に手札リソースを有効活用したいところだ。

 

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《エンドレス・フローズン・カーニバル》、巷で話題のあのデッキにも使われるこのカードなら手札を代替コストに相手の行動を大きく縛ることができる。

メインギミックに採用されているポミリンもスノーフェアリーなので余ったらコストにできる点も兼ね合いがいい。

 

【ゾンビループ】でよくね?とか言ってはいけない。何故ならそのデッキが話題になる前にもう組み始めてしまったからね…

 

クソデッキ、爆誕

 

【墓地退化】といいどうにもネタを潰されがちだがめげずに組んだのがこちらのデッキである。

 

【終わらない伝説のカーニバル】

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メイン

  • 《虹色妖精ポミリン》×4
  • 《天体妖精エスメル/「お茶はいかがですか?」》×4
  • 《桜風妖精ステップル》×4
  • 《未来妖精ミクル/ミラクル・ブレイン》×4
  • 《謎帥の艦隊》×2
  • 《ウェイブの伝説》×2
  • 《切札の伝説》×3
  • 《不思樹の伝説》×3
  • 《スゴ腕プロジューサー/りんご娘はさんにんっ娘》×3
  • 《マグヌマ・ダンベガルー》×4
  • 《処罰の精霊 ウラルス》×1
  • 武家類武士目 ステージュラ》×2
  • 《BAKUOOON・ミッツァイル》×1
  • 《エンドレス・フローズン・カーニバル》×3

(現在手持ちの構築ではジューサーを1枚《審絆の彩り 喜望/キーボード・アクセス》に変えています)

 

GR

  • 《クリスマⅢ》×2
  • 《サザンA》×2
  • 《回収 TE-10》×2
  • 《全能ゼンノー》×2
  • 《続召の意志 マーチス 》×1
  • 《アカカゲ・レッドシャドウ》×1
  • 《カット 丙-二式 》×1
  • 《無限合体 ダンダルダBB》×1

 

簡単解説

ブーストを絡めてマグヌマカーニバルを目指すデッキである。

2コストブーストにはステップルとエスメルを採用。「場に残り」「多色マナを産む可能性がある」「スノーフェアリー」という3点を重要視した。

ミクルは2→4で出せるとマグヌマのバリューが上がるだけでなく下面で5枚目以降のマグヌマとしても使えるスノーフェアリーである。

伝説サイクルは自然入りなら何でもいいがフィニッシュにカットを使うこと、ミラクル・ブレインのバリューを上げることの2点から黒マナを産める不思樹を採用。

GRゾーンのクリーチャーを大量に使うため、2枚目のミッツァイル兼メインから使えるマナ回収として喜望を採用。

 

ウラルスを出してからカーニバルを撃ち全盾を焼却して勝つことが終着点だが、回収でカーニバルを、ステージュラでスノーフェアリーを使い回すことができる。

ステージュラ、ミッツァイルを謎帥で使い回すことによりカーニバルを毎ターン撃つことが出来るのでこれを駆使して時間を稼ぐ。

デッキを謎帥2枚だけにすればダンダルダで山を切らすことなく謎帥も撃てるようになる。(当然ブラッディクロスやラッキーダーツなんかで死ぬこともあるが)

カットを繰り返し出すことでシノビや革命ゼロトリガー、鬼エンドもケアできる。

 

 

正直【ゾンビループ】のが強いかもしれないがこういった半ループのソリティアデッキも面白いかもしれない。スノーフェアリーにコスト以上の意味を持たせやすいしね。

 

カーニバルを使うデッキに総じて言えることではあるが【ギャラクシールド】にはめっぽう強い。是非試してみてほしい。

 

ではまた次回!

つらつらクソデッキ vol.4 〜ボルの3分デッキメイキング〜

邂逅

十王編が終わろうとしている今、クソデッキビルダーとしては次なるシーズンとなる「王来編」に期待が膨らむところだが今回は敢えて十王編に目を向けて見る。

 

革命ファイナルを彷彿とさせる2色で作られた10個の陣営が特徴的なこのシリーズ。目玉はやはりキングマスターカードだろう。

中でも私のお気に入りは《大樹王 ギガンディダノス》と 《爆龍皇 ダイナボルト》の2体。クッソ大味なフィニッシャーのギガンディダノス、コンボも組み込めるエースのダイナボルト、どちらもロマンを感じさせる1枚だ。

今回はギガンディダノスに焦点を当てて行こうと思う。

 

同調開始

デッキを組むにあたり恒例のテキスト確認といこう。

《大樹王 ギガンディダノス》

クリーチャー:ジャイアント・ドラゴン/不死樹王国 50000
ワールド・ブレイカー(このクリーチャーは相手のシールドをすべてブレイクする)
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、相手は自身の手札をすべてマナゾーンに置く。
自分は、このクリーチャーよりパワーが小さいクリーチャーに攻撃されない。
<フシギバース>[闇/自然(14)](自分のクリーチャーを1体タップしてマナゾーンに置き、[闇/自然(14)]からそのクリーチャーのコストを引いた数のコストを支払って、このクリーチャーを自分の墓地から召喚してもよい。ただし、コストは[闇/自然(2)]より小さくならない)

 ワールドブレイカー、全ハンデス、攻撃阻外、そしてフシギバースによる擬似耐性、惚れ惚れするようなフィニッシャー適正に溢れている。バカでかいコストもフシギバースを使えば軽減はすることができ非の打ち所がない。

 ただ、そのフシギバースのコストも14と並ではない。2、3コストのクリーチャーなんかをコストにしては焼け石に水、どうせならバカでかいクリーチャーをコストにしたい。

バカでかいコストを軽減するためにバカでかいクリーチャーを出さなければいけない、堂々巡りのような課題の突破口はデュエルマスターズの基本にあった。

 


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クソデカシールドトリガーで踏み倒してしまえばいい

 

簡単なことである、こちらが序盤に墓地を肥やしてる間に相手に勝手にコストを用意してもらえればいいのだ。最新パックにはおあつらえ向きに

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《じゅくしてないゾンビバナナ》なんてカードも収録されているではないか。朝食は食パンにバナナと決めている私に取ってこれほど魅力的なカードもない。

 

作成当時はマジでこれだけのことしか考えずにデッキを作るに至ったためリストを組み上げるのに3分もかからなかった。ループデッキなんて関係ねぇ!!

 

クソデッキ、爆誕

そうして出来上がったのがこちらである。

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『カウンターギガンディダノス』

メイン

GR

  • 《クリスマⅢ》×2
  • 《サザンA》×2
  • 《カット 丙-二式 》×2
  • 《防羅の意志 ベンリーニ 》×2
  • 《マジン 丁-二式》×2
  • 《全能ゼンノー》×2

デッキ外

  • 《滅亡の起源 零無/零龍》

 

簡単解説

このデッキの特徴は地味に4×10構築に近くなっている上に2コストブースト、4コストの動きが共に8枚投入であるために安定した動きができる点にある。

2→4でマナを増やしながら墓地にダノスを溜め込み相手の動きに合わせてトリガー!→フシギバース!!するだけで勝てるまさにフシギデッキ。

ハンデス(ハンドレス)、蘇生、墓地8までは容易にこなせるためにお馴染みの零龍を投入。投げられるだけで憤死する《単騎連射マグナム》にも怯えずに済むようになった。先述したバナナの追加で破壊の儀も満たしやすくなったのは追い風である。

㊙︎テクとして光魔の鎧とアトランティスが同時にトリガーした場合、アトランティス→光魔と効果を解決することでバウンスしたトリガークリーチャーをそのまま仕込むことができるのは覚えておきたい。何ならそのまま光魔をもう一度貼ることもできてしまう。

GRクリーチャーは1度しか召喚できない都合上比較的満たしにくい破壊の儀に貢献できるカードを多めに採用している。特にベンリーニはトリガーを仕込むこともできて一石二鳥だ。

 

いかがだっただろうか?

実はこのデッキは十王編スタートとほぼ同時に組んで遊んでいるデッキなのだがバーンメアなんかには死ぬほど有利がつくデッキになっている。

まあ当然その反動でコントロールやループ相手は地蔵と化すうんちっちなんですけどね。

 

ではまた次回。

つらつらクソデッキ vol.3 〜夢なき夢は夢じゃない〜

クソデッキ、邂逅

時は2020年の末、1つの伝説が解き放たれた。

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そう、《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》の帰還である。

このカードが発表された2006年当時、コロコロの誌面に胸を躍らせ、いそいそとWHFに足を運んだ小学生は少なくないだろう。

何を隠そう私もその1人である。(私の小遣いの範囲ではアルカディアスと滑空男しか出なかったけど)

 

そんな私にとっての、いやあの頃の少年たちの憧れであり、夢であるサファイア…15周年展が地元で行われた時はいそいそと足を運んで手に入れたサファイア

これはもうデッキを組むしかあるまい。(もう2月だけど)

 

クソデッキ、同調開始

夢に溢れたデッキを組むにあたり改めてテキストを見てみよう。

《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》

クリーチャー:アーマード・ドラゴン 11000+
スピードアタッカー
パワーアタッカー+3000
T・ブレイカ
このクリーチャーがシールドをブレイクする時、相手はそのシールドを自身の手札に加えるかわりに墓地に置く。

…うん。

登場から15年、デュエマ旧石器時代から時は進んで今は令和。除去とファッティがカードプールにひしめいていることを鑑みると勝利宣言何某やモアイ何某なんかと比べると単体性能は見劣りすると言わざるを得ない。

 

何か、何かないだろうか。せっかくおつとめを終えて温泉から兄貴が帰ってきたのだ。勤め先まで失っているだなんてあんまりだ。

4枚使えて、ドラゴンであることを活かせる何か…

 

 


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1ターンに2体以上のサファイアを踏み倒せば流石に勝てるのでは?🤔🤔🤔

 

決まれば文字通りアチアチなメイキングメガマックスのコンボはもう3年も前から存在するのでご存知の方は多いかと思うが簡単に言えば火のクリーチャーを4体揃えたらそれがまるごとドラゴンに変わるというウルトラC(コンボ)である。

 

このコンボの弱点は大きく2つ。

メガマックスのコストクリーチャーと踏み倒し先の大型でスロットが大きく圧迫される。

・メインギミックのメイキングメガマックスは代替が効きにくい。

という点だ。

 

正直コンボとしてはかなり致命的だ。

代替カードがないならとドローソースを積もうとすればスロットに悩まされるという最悪の未来が簡単に見て取れる。

 

ならばどうするか、1枚で2枚、3枚分働いてもらえばいい。


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そう、GRクリーチャーである。

お馴染みぶっ壊れリソース確保カードの《“魔神轟怒”万軍投》はワンアクションで3体のコストクリーチャーを場に出すことが出来る。事前に《Wave All ウェイボール》なんかを出しておけば容易に4体揃えることが出来る。

バリスイトーヨーではウェイボールを挟んでも1体足りないがここで節約したスロットに


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軽量ドローソースを組み込むことで事故軽減とコスト確保を両立させてあげればよい。

夢が…夢を抱いたまま現実的なところまで近づいている…!!

夢なき夢は夢ではないがこの夢は夢のある夢だと自信を持って言えるところに近づいている!!(ゲシュタルト崩壊)

 

クソデッキ、爆誕

というわけで完成したデッキがこちらである。

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「夢ある夢なら夢じゃない?」

メイン

  • 《Wave All ウェイボール》×4
  • 《熱湯グランニャー》×4
  • ブレイン・ストーム》×4
  • 《*/弐幻サンドロニア/*》×4
  • 《バリスイトーヨー/水筒の術》×4
  • 《“魔神轟怒”万軍投》×4
  • 《デッドヒート・メガマックス》×4
  • 《メガ・メイキング・ドラゴン》×4
  • 《永遠のリュウセイ・カイザー》×3
  • 《勝利宣言 鬼丸「覇」》×1
  • 《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》×4

GRゾーン

《ブルンランブル》

ゴルドンゴルドー

《バルバルバルチュー》

《ポッパーポップコー》

《アカカゲ・レッドシャドウ》

《“魔神轟怒”ブランド》

各×2

 

勝利宣言入っとるやんけ!!!

 

流石にコンセプトに合致してて5枚目以降の踏み倒しとしてはあまりにも優秀なので許して欲しい。

紹介してないカードの説明を簡単にすると

グレンニャーは手札交換もできる実質5枚目以降のウェイボール。

永遠リュウメガマックスから直接出てもまあ許せてワンショットに貢献もしてくれるカード正直ドラゴ大王とかでもいいけど私は執筆当時持ってなかったので不採用。

といったところである。

 

クソデッキを組む時の私の流儀として「サブプランを出来るだけ搭載する」というものがあるのだが今回はご覧の通りGRビートである。困ったらブランドで殴れば万事OK、問題解決。

 

コンセプト上GRゾーンは赤単色でありランブル、ゴルドーはいざとなればメタクリを破壊することができ、特にランブルはサンドロニアから出ればセンノーラインまでは相打ちが取れる。

バルチュー、アカカゲはリソース確保に繋がり、ポップコーはワンショット補助、ブランドはサブプランといった感じだ。

 

従来の赤単+van+ナイン+大王で3ターン!!というような構築と違い赤青のカラーを取ることで安定4ターンを重視した構築となっている。

 

いかがだっただろうか?

見た目以上にボコボコ決まるアチアチコンボ、機会があったらぜひ試していただきたい。

 

それではまた次回のクソデッキで。